マギ

アニメの方ですが地味に見ていますマギ。世界観は好きなので、きっと見ればハマるんだろうなーと。
最近はめっきり漫画を読まなくなってしまっていますが（星矢以来）、結構面白いなーと。
今回のカシムの話は、個人的にはとても珍しいんですが泣けました。カシムがとても感情移入し易いキャラで。

大事な友達で、同じスラムで育ったアリババ君。だけど、アリババ君はその国の王様の血を引いてて、カシムはスラムのロクでもない親の血を引いてて、という。友達だし同じ目線に立ちたい、けど、アリババ君はいつも眩しくて光を失わない。なのに、自分は……という、葛藤というか何というか。
最終的には、もう生まれがそもそも違うんだから、仕方ない。自分はそういう生き方しかできないと、生まれの所為にした。でもやっぱりアリババ君の存在は羨ましいし、良いものだと思うし、だからこそ、疎ましい。友達だし好きではある、けど、嫌いでもあるという。
ようやく分かり合えた時には、もういろいろと遅かった。一応最後は救われる形ではあったけど。

でも、そういうのって、あるなぁと思う。同じ景色を見たい。でも、自分にはどうにもそれができない。どうして、他の人はそれができるのか。
生まれなんて人それぞれだから、同じものを見ていなくたっていい。アリババ君はアリババ君の、カシムはカシムの、それぞれがそれぞれに生きて、そこで、笑い合えていれば良い。でも、それに気付くのがカシムは遅かった。けど、それに気付くって、難しいと思う。

カシムは良い友達がいて、そこが救いだったなと思う。

いずれ漫画の方も読んでみたい。